煩いと患い

結構良い家に生まれたと思う。

お父さんは不動産の社長やっててお母さんは専業主婦で私は習い事とかも結構してた。

塾とピアノと新体操。10年続いたのが新体操で、これで進学とかしようと思ってたレベルで頑張ってた。(当時全国30位とか)

勉強も学年だと1位とかまあまあとってて、時間無い割に隙間見つけては暗記物とか覚えてテストで良い点数とるのとかは得意だった。

そこで今、仕事とかしてて思うのは、当時なんであれだけ無賃で頑張れたのか。

人にもよると思いますが

私の場合は承認欲求がばちばちに強かった。

うちはお母さんがしつこいタイプの人間で

「なんでこんなことも分からないの」「なんでこんなことをしたの」「お前はそういうこと絶対やると思った」

という典型的な、子供の自尊心破壊系的屑母親でした(ひ、ひどい、、、)

絶対怒られたくない。絶対何も文句を言われたくない。

精神衛生上悪いから。ダメージ受けたくないから。私のマインドは私が守りたい。っていう感じで強迫観念を18年間くらい受け続けた生活を送ってた。

それで打たれ強くなったのならいいじゃないか。

という無責任な発言は受け付けない。

誰しも、自分の家庭が普通だと思う。だってそこしか場所を知らない。

他の家庭見て思ったのは、うちはかなりイレギュラー。

私が勉強や習い事を頑張れば頑張るほど、家族間のコミュニケーションは少なくなった。学校に行って、習い事に行って、家に帰ると晩御飯と風呂とその後は勉強。

家にいるのは8、9時間くらい。なのでほぼ寝るだけ。

みたいな生活を14歳まで送ってた。

14歳になる誕生日の2日前に父親が自室で死んだ。自殺だった。

首をネクタイでつっていて、その日は学校のテストの日でたまたま朝早く起きて、父親の部屋にある物干し竿から制服のブラウスを取ろうとドアを開けたときに見た。

私が最初に見つけた。

始めは目の前の景色が、現実感が無さ過ぎて「まだ起きれてないんかな、夢みてるんかな」と思った。脳みそまで情報が確実に届くのに結構時間かかった。

母親が来て、父の首吊り姿を見ると、今まで聞いたこともないような金切り声を挙げて、一気に現実味を帯びた。

「救急車呼んで!電話使って!!」

ていわれて家の固定電話に走ったんだけど、人間びっくりするとありえないくらい情報量がでてこないもんで

「あれ、、、、救急車の番号ってなんだっけ、、、」

って情けない声がでた。